・紫（デッドストック箔）について

【紫（デッドストック箔）】
現在では、この紫色の箔を作っている職人はもう一人もいません。わずかな量の在庫を持っていますが、いずれはこの世から失われてしまいます。箔がなくなり次第、販売を終了します。

・随所に「使いやすさ」にこだわった工夫が詰まっています。

財布を閉じた状態でも小銭入れは使えます。
財布より大きい口金を斜めに取り付け、
出し入れしやすくしました。
（ 財布の長辺　94mm　〈 　口金100mm ）

コインは20枚入ります。

開いた際には、紙幣とコインを一度に見渡せます。
アッチ⇄コッチと、開いたり閉じたりする煩わしさもありません。

札入れは、紙幣を折りたたまずに収納できます。10枚推奨。

・カード収納も使いやすい

「＞」の部分が「本のしおり」のような役割を果たし、上下に分けることができます。

カードを出す際、下のカードが一緒に動いてしまう事もなくなります。
圧倒的に取り出しやすいので、日常的に一番よく使うカードを「しおり」の上に収納することをオススメしています。

・ストックしているカードも取りやすい

手前、奥、どちらからでも取り出せるできるように工夫しました。

コインケースの裏側は、隠しポケット。
鍵一本程度なら、ここに収納できます。

・光の戯れが、色を挿す。伝統技法「箔くすべ」

硫黄と松脂を加熱した気化ガスで燻し、箔の表面を「硫化」させる伝統的な技法です。
硫化銀の薄膜が光の干渉現象を引き起こし、様々な色を獲得します。
硫化の進行によって徐々に色が移り変わっていく点が特徴的です。
（しろがね（本銀箔）→ 中金色 → 赤貝 → 紫 → 青貝 → 黒箔）

・時を重ねる銀の美しさ

銀は通常、大気中に含まれる硫黄酸化物と反応を続け56年かけて自然と黒色に到ります。

自然が長い歳月をかけて作り出す錆びの味わいは、「燻（いぶ）し銀」とも呼ばれ、古くから好まれてきました。
錆びを劣化ではなく「成熟」と捉える感性は独特であり、「箔くすべ」は世界でも類をみない日本特有の伝統的なエイジング、彩色加工です。

ご使用後も大気中に含まれる硫黄成分との反応は続き、使い続けることで一層味わいが増していきます。是非、長い時間の中での変化を楽しんでいただけましたら幸いです。